今回は、意外と見落とされがちですが、マシンのコントロール性を左右する最も重要な要素の一つ、
**「ハンドルポジション」**について深掘りしてみましょう!
「なんだか腕が疲れる」「思い通りに曲がれない」……その悩み、実はハンドル設定ひとつで解決するかもしれませんよ!
1. ハンドルポジションを変えることで、何が変わるか
バイクに乗る上で、バイクとの接点って大きく4点です。
「ハンドル、シート、膝、ステップ」
この4点で特に大きな比重を占めるのが、人間の中で一番敏感な「手」です。
この調整でバイクとの繋がりは大きく変化します。
■ 快適性:事故や転倒の予防として
ストリートでもオフロードでも、長時間走行となると疲労してきます。
これは地面からの振動や突き上げ、加減速のG、風の影響を手、腕を含む上半身で耐えているからです。
ハンドルポジションを自分の体に合わせてあげる事で、姿勢の快適性を得る事ができ、自然な姿勢、力が入りやすい姿勢でライディングする事で、結果的に事故や転倒を減らすことが出来ます。
例えばストリートではこんな感じです↓
- 低すぎる、遠すぎる設定: スポーティですが、手首や腰への負担が増え、視界が狭まりがちです。
- 高すぎる、近すぎる設定: フロントタイヤへの荷重が抜けやすくなり、高速域で接地感が薄れる原因になります。
■ コントロール:マシンをコントロール下に置く為に
ちょっと極端に想像してみましょう。
両端で1m60cmのハンドルでコーナリングできますかね?
両端で30cmのハンドルで荒れた路面でスピード出せますかね?
恐らくヤバイです。
これは極端な例ですが、要するにこれがコントロールするためのハンドルポジションという事です。
人によって手の長さや肩幅は違いますし、シッティングの時の座高も違いますよね?
身長が2mの人と150cmの人ではハンドルポジションは確実に変わってくるハズです。
2. オフロードにおける「ハンドルの長さ」の重要性
オフロード走行において、ハンドルの長さは「テコの原理」そのものです。
| 長さ | メリット | デメリット |
| 長すぎる | ・強力なレバレッジ(テコ)で、ガレ場でもハンドルを取られにくい。 ・ハイスピード域での直進安定性が増す。 | ・タイトな林道やセクションで木にぶつかるリスク。 ・脇が開きすぎて、肩や腕に疲労が溜まりやすい。 |
| 短すぎる | ・狭い場所での取り回しが抜群に良くなる。 ・クイックなハンドリングが可能。 | ・岩や根っこに弾かれた際、抑え込むのに大きな筋力が必要。 ・胸部が圧迫されるような姿勢になり、呼吸がしにくくなる。 |
3. あなたに最適な「ポジション」を見つけましょう
ハンドルポジションに「コレが正解!」はありません。
ライダーの身長、腕の長さ、そして「身体のバランス」によって、力の入る位置は一人ひとり異なります。
例えば腕立てを想像してください。
手の幅が近過ぎる腕立ても、遠すぎる腕立てもシンドイですよね。
自分に合った適度な幅での腕立てが一番疲れないハズです。
特にオフロードバイクに言える事ですが、一般的に、日本人の体格には純正の状態は少し「長すぎる」ケースが多いです。
しかし『やりすぎ』はダメです。
まずは体型に合わせて左右5mm〜10mmずつカットするだけで、劇的にマシンとの一体感が増します。
身体のバランスだって違います。
『4スタンス理論』って聞いたことありますか?
簡単に説明すると、人間は大きく分類すると4種類の重心に分けることが出来ますよという話。
①前の内側
②前の外側
③後ろの内側
④後ろの外側
個人的にコレは当てはめると結構正しいなと思っていて、プロのライダーだって、そもそもライディングフォームが違うのにそれぞれ速いですよね?
これはそれぞれの身体のバランスに違いがあるからだと思います。
詳しくは調べてもらったら出て来るんで調べてください笑
上記の事を考慮してみると、人によってハンドルポジションというのは全然違って当たり前ってことですよね!
そもそもハンドルにはこんな表記があるんですよ。
こりゃ『調整してね』ってことすよね!

ハンドルを前後に傾ける角度もちょっと動かすだけで大きく変わります。
ちなみに僕はTEやFEの純正ハンドルを手前に0.5メモリ動かします。
1メモリだと倒し過ぎだし、動かさないと遠いし...
幅は純正から5ミリ短くします。
これで大体バッチリなポジションが出ます。
4. どうやって最適なポジションを見つけるか?
これはもうね、わかりません...笑
色々試して見つけていくという途方もない作業です。
なんなら昨日「イイ!」と思っても今日は「なんかちげぇ」ってなることもあります...。
僕が今のところ、自分ポジションを見つけやすいのはこんなやり方ですかね。
- ライディング時のシッティングポジションに座る。
- 目を閉じて、ハンドルの「この辺でしょ!」ってところに手をのせる
⇒そうすると大体幅が決まってきます。※ホントに大体ですよ!笑 - 次はハンドルを握ったときに手のひらのどこにハンドルの中心が来るかを見ます。
⇒人によって『どう握ると力が入るか?(※4スタンス理論の出番)』が違うので、それに合わせてハンドルの倒し具合を調整します。 - スタンディングしてみて、スタンディング時に不具合が出ない程度にバランスを取る
という感じですね。
ハンドルの長さに関しては実際に腕立て伏せをしてみて、一番やりやすい幅を測った事もあります笑
僕は意外といい感じの数値が出ましたが、人によっては全然違う数値が出るようなので、ご注意を笑
まとめ
人間の身体って本当に千差万別で、全く同じ人っていないと思います。
なのにバイクは1サイズのみしかありませんね。
これってあんまり正しい状況ではないと思うんです。
スポーツ自転車なんかはフレームサイズってあるのにね。
だからせめて、ハンドルポジションは自分に合わせてあげるってごくごく自然な行為だと思うんです。
そういった視点でパーツを見てみると、ハンドルには倒し角調整用のメモリがあったり、ハンドルのカット用のメモリがあったり。
さらにハンドルバー自体もいろんな立ち角や引き角があります。
ハンドルバー全体の高さを変えてしまうライザーもあります。
『慣れ』っていう人もいますけど、調整して自分にピッタリのものに慣れた方が最終的に、バイクとのシンクロ率も上がるのでは?と思いますよ!
全然わからんって方は是非スタッフまでご相談ください!
コースなんかで見かけてもお声がけいただければ、僕で良ければ相談に乗ります(*'▽')

