オフロードバイクの消耗品選びで、意外と分かれるのが**「チェーン」**です。
「モトクロッサーはノンシールなのに、なぜエンデューロマシンはシールチェーンが標準なの?」
「毎回走行後に洗車して注油しているなら、ノンシールでも良いじゃね?」
と思いますよね!僕もそう思ってましたよ。
でもね、いろいろあるんすよ!!
「短期決戦」か「サバイバル」か
まず、モトクロスとエンデューロでは、チェーンに求められる『役割』が根本的に違うんです。
- モトクロス(ノンシール主流) 15分〜30分のスプリントレース。1馬力のロスも許さない駆動の軽さと、バネ下重量の軽減が最優先です。レースごとに徹底洗浄、もしくは交換を行うプロフェッショナルな使い方が前提です。
- エンデューロ(シール主流) 数時間に及ぶ長丁場。泥、砂、水、岩……あらゆる過酷な環境が待っています。
ここで最も重要なのは「最後までトラブルなく走り切る信頼性」です。
つまり『1秒でも速く走る』か『最後まで走りぬく』か目指すものによってチェーンのお仕事も変わるわけです。
「走行後のメンテ」よりも「走行中のガード」
「自分は毎回きっちり洗車して注油しているから大丈夫」というマメなライダーの方もいらっしゃるでしょう。
私はそうでした。毎回そこそこ綺麗にしていましたよ!
しかし、ノンシールとシールチェーンの決定的な違いは、**「走行中に異物が内部に入り込むのを防げるかどうか」**にあります。
- 内部の「砂」がヤスリになる ノンシールは、走行中に泥水と一緒に細かい砂がピンとブッシュの隙間に入り込みます。一度入った砂は、走行中の遠心力と摩擦で内部を猛烈に削り、数時間のレースが終わる頃には「チェーンが伸び切っている」ということも珍しくありません。
- シールは「潤滑」を閉じ込める シールチェーンは、内部にあらかじめ封入されたグリスをゴムパッキン(シール)が守っています。外がどれだけ泥だらけになっても、「金属同士が直接こすれる場所」には常に油がある状態を維持できるのです。
結論:エンデューロには「シール」を勧める理由
どんなに走行後に綺麗にしても、走行中に内部が摩耗してピッチがズレてしまえば、チェーンは寿命を迎えます。
伸びたチェーンは外れやすくなるだけでなく、高価なスプロケットをあっという間に削り、最悪の場合はクランクケースを破損させるリスクだってあるんです!
その競技に合ったチェーンを選ぶ事は結果的にあなたやマシンを守ることにつながります!!
おすすめ:欲張りなあなたに「レーシングシール」
「それでもノンシールのあの軽快なレスポンスが捨てがたい!」という方には、各メーカーから発売されている**「薄型レーシングシールチェーン」**がおすすめです。
- シール付きなのにノンシールに迫る軽さ
- エンデューロに耐えうる耐久性
パワーをロスなく伝え、かつ過酷なエンデューロを戦い抜くチェーン選びに迷ったら、ぜひ店頭でスタッフにご相談ください!

